ばくふうふ

恋愛をふっとばして結婚した夫婦の縁結びブログ

結婚式を挙げて感じた本当の幸せ

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挙げる予定ではなかった結婚式

私たちはそもそも結婚式を挙げる予定ではなかった。

だって、結婚式ってお金もかかるし時間も取られるし‥。

結婚式に200万、300万も払うなんておかしいじゃないかと今の若者ならきっと思ってるに違いない。

バレンタインデーの時にチョコレートがたくさん売れるように、結婚式だって資本主義がつくった産物で、そのうち時代とともになくなっていくオワコン候補ではないか。

今までの常識を変えるために、結婚を選択したのに、今までの常識に従うなんてまっぴらごめんだ。

 

だけど妻の母からの鶴の一声。

「結婚式はいつするの?」

ひぇ〜・・・ど、ど、どうする。

 

正直めんどくささが半端なくて、気が重かった。

 

そして、私たちは考えた。

結婚式を行うことの意味や価値を考え、結婚式の歴史についても調べた。

調べた結果、結婚式はシンプルにいうと「親に感謝するため」。

2人とも、親へ感謝したい気持ちはある。

じゃ、どんな手段にするのか?

親に感謝するという目的を達成できるのであれば、

食事会でも良いでないか・・・。

そんな中、友人から低価格でできるオススメの結婚式場を聞いた。

200万、300万かかると思っていた結婚式が、10万前後でできる!!

それだったら両家両親に感謝を表したい。

結婚式をすることに決めた。

 

それから、結婚式の準備。

オススメしてもらった式場に相談いき、

家族(両家の親・兄弟)のみの少人数であれば、とてもシンプルで準備もそこまで大変ではなさそう・・・。

家族のみであれば、招待状を送らなくてよいし、食事会は式場の近くのレストランで行うのであればコストも抑えられる。

それなら、簡単だ!

 

ところが事態は急展開を迎える!!!

夫母の勘違いにより規模が大きくなる事に。

夫側:父・母・弟

妻側:母・弟・祖母

の予定が

夫側:父・母・弟・父妹・母兄・母兄の奥さん・祖父も来るかも・・って。

この展開により

妻側の参加者も親族まで広げることに・・・。

これがまた厄介。

なぜなら、妻側の母は兄弟が多いから。

 

まず、招待状。

期日も迫っているし、業者に注文はできない。コストもかかる。

自分たちで作るしかない。

案内文考えて、招待状に添える付箋も作って。

思いのほか、時間がかかって大変だった。

 

食事会。

夫側の祖父が参加するのであれば、足が悪いので式場からの移動は避けたいところ。

ならば、式場でするか。

引き出物も考えなければいけなくなった。

予想外のもろもろが重なり、結局費用は当初の予定の5倍くらいに跳ね上がった。。

これ、どうやって支払うの!?

 

バタバタの準備になってしまったが、

なんとか無事に全部終えられた。

人生、なんとかなるもんだ。ほんとに。

 

残すは両親への手紙。

ここまで育ててくれた親へ無限大の感謝を伝える手紙にしたい。

そして、私たちがなぜ結婚をしたのか?もちゃんと話せていなかったし、スピード婚を受け入れてくれた事への感謝も伝えたい。

手紙を書きながら、いろんな事が頭の中で蘇る。

過去のイメージでとどまる事なく、自分たちの選択に自信を持って未来を語りたい。

どう表現するかも悩んだ。

伝えたい。

「結婚式の手紙」で検索して出てくるありきたりな言葉ではなく

私たちの心の奥底から湧き出てくる、メッセージを。

手紙は当日の朝に完成した。

 

 

結婚式、当日

そして迎えた結婚式

当日は前日の雨が嘘のような晴天。

プランナーさんと最終打ち合わせを行い、

メイク、身支度をした。

夫:何も問題なく、終わってほしい想いのみ

妻:日常の一部様な感覚で、今から結婚式をするという実感が湧かなかった。

 

それから、リハーサルを軽くして本番を迎える。

 

新郎入場

母と入場したが、緊張していた。

でも、妻の入場を見守る時に、緊張がほぐれた。

自分の元へ歩いてくる妻と妻の母の緊張をほぐしてあげなきゃと思ったから。

 

新婦入場

ベールダウンしてもらう瞬間に、母から「ありがとう」と言われ涙がこぼれてきた。

母も涙をこらえているのが伝わってきた。

私も夫の元に歩きながら、涙を必死でこらえた。

 

司会者より、「人前式とは」の説明があり

誓いの言葉、指輪の交換、誓いのキス、署名・・と式が進んでいく。

 

証人宣言

夫父と妻弟による証人宣言。

証人宣言を読み上げた後に、夫父・妻弟から一言ずつもらった。

夫:お父さん、めっちゃ緊張しているな〜。弟くん、いろんな想いを抱えて今まで来たのが伝わってきて、感動した。泣いている弟くんを見て、もらい泣きしそうになった。

妻:お父さんの優しさが伝わってきて、感謝の気持ちでいっぱいだった。弟と握手した時、涙が止まらなかった。弟の存在は、私にとって大きかった事を実感した。

 

手紙

花嫁からの手紙が主流だと思うが

私たちらしく、2人で1つの手紙にした。

夫:涙ぐむ父。無表情の母。

特に母へのメッセージは心を込めて読んだはずなのに・・届いているのだろうか?

でもとにかく、感謝の気持ちを精一杯伝える事ができた。

妻:終始涙目の母。

この場を共有できなかった父への想い。ここまで育ててくれた母への想い。すべてを母は受け取ってくれたように見えた。

溢れ出そうになる涙をこらえながら手紙を読みきった。

 

式場からの祝辞があり、新郎新婦退場。

最後に一礼し、扉が閉まる。

夫:自分は冷静でいなきゃという無意識が働いていたのか?ゲームのような感覚で観えていた。

妻:扉が閉まった瞬間、スタッフさんから「大丈夫ですか?」と声をかけられ、感極まってまた涙がこぼれそうに・・・。式が終わってホッとした。

 

そして写真撮影があり、食事会。

こうして無事、結婚式は終わった。

 

 

 

式を終えて感じた本当の幸せ

式を終えての感想

夫:常識にあわせての選択はここで終わり、これからは新しい常識をつくっていくことをスタートさせたいと思った。

妻:今までの生き方にピリオドを打つ事。それは、今の自分を創ってくれた環境や親への感謝を表す事。そして、新しい生き方をスタートさせる節目。それは、自由な選択による新しい生き方が始まる。

 

 

いろんな大変なことがあったけど、結婚式をしてよかったと思った。

なぜなら、本当の幸せを感じることができたから。

 

花婿・花嫁と言われるように主役になり

みんなから祝福してもらえる。

非日常の場所で空間で、きれいに着飾り人生で一度きりの特別な思い出ができる。

人生で最高の幸せな瞬間だ。

 

でも私たちの感じたことはそれではなかった。

私たちが感じたのは、私たち自身が幸せをつくり出すことができるということ。

準備のときから、結婚式は何のためにするのか?

伝えたいメッセージは何なのか?

二人で1から考えて、選択し、それをカタチにできた。

 

幸せは自らつくれる。

 

周りの人や環境により左右されるものではなく、自分たちの手でつくりだすもの、それが本当の幸せだ。

 

 

私たちの想いの実現に協力してくださった結婚式場のスタッフのみなさんに感謝したい。