ばくふうふ

恋愛をふっとばして結婚した夫婦の縁結びブログ

夫婦、伊豆旅行で感じたマンネリと感動。

そうだ、伊豆行こう!

ドドドドーン!!!

日常生活では聞こえてくるはずのない音が風呂場の方から聞こえた。

何事か!と思い、行ってみると

妻が裸で倒れていた。

 

それがことの始まり

結婚式の準備で疲れていたのか

式が終わって妻が体調を崩した。

いろいろと任せすぎていたのだろうか

私は責任を感じ

慰安のために妻を伊豆へと連れて行くことになった。

 

結婚式が終わって約2週間後のことである。

 

マンネリねりねり

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伊豆は修善寺

電車を乗り継ぎ、乗り継ぎ三時間ほどかけて

ようやく目的地に着いた。

すでに疲れている私。

テンション上がり気味の妻。

 

修善寺駅からバスで10分くらいのところにある修禅寺にお参り

そのときから私は感じていた

なんだこの変哲もない風景は。。

田舎育ちの私だが、都会の喧噪に染まってしまったのか

そこはとっても退屈な空気が流れている。

 

昔は観光地として栄えていたのかと疑問に思うほど

今では寂れてしまっているその場所には

あきらかに活気がなかった。

 

2時間、あたりを散策した後

近くの駅の旅館へ。

 

駅から徒歩15分

ヘトヘトになっていた私はもう

どんなところでも良いから休みたい。

ああ

あそこか!

割と大きな9階建ての旅館が観えてきた。

しかし、妻のもつスマホの地図上の目印は

違う場所を指していた。

 

着いたのは古びた2階建ての旅館

玄関を入ると

ほこりのかぶったスリッパが散乱していた。

。。。

「いらっしゃい」

女将さんだろうか

都会には絶滅危惧種となってるであろう

他人だろうがおかまいなくおせっかいを焼いてきそうな

年配の女性が迎えてくれた。

 

通された部屋は

いわゆる中学生の修学旅行で泊まるような部屋だった。

夕食まで少し時間があったので

温泉に入ることにした。

期待はしていなかったが

予想通りの残念な感じ

宿泊客もいないのか

貸し切り状態だったのだが、贅沢とは思えなかった。

 

そこそこ美味しいやたらと量の多い夕食を食べ

普段見ないテレビをだらだらとみて

翌日、行こうと思っていた世界遺産反射炉に行く気持ちも萎えて

また、三時間かけて帰路についた。

 

感じたこと

マンネリって恐ろしい。

あまりにも都会の洗練されたたくさんの刺激を

毎日のように浴びていたせいか

感じるセンスが麻痺している。

 人間の欲望は上限なく

おんなじものでは満足できなくなっていく

 

「男の浮気心といっしょですね」

と横で妻がぼやく。

 

こうやって欲望は膨らんでいき

国と国との争いに発展していくのだなあと

思う、今日この頃だった。

 

感動!!頼朝さんの想い

クソ、退屈な伊豆旅行を終え

家に帰ってきて私は

伊豆の歴史について少し調べてみた。

 

伊豆は源頼朝平治の乱で平家に敗れた時に流された土地。

当時頼朝は13、14の少年

源氏の頭領、源義朝の三男

今でいうと都会のエリート一家の将来有望なおぼっちゃまだ。

そんな頼朝は父親を殺され、伊豆に流されることになるのである。

当時の伊豆も何もないど田舎だ。

きっと頼朝も不憫な思いをしたのではないだろうか。

 

父親を殺された憤り

都会での暮らしを奪われ

看視されながらの不自由な暮らし

世間では平家がやりたい放題。

ふがいなかっただろう

悔しかっただろう

ふつふつと沸き上がってくる熱いものを

頼朝の心から感じた。

 

「誰もが平等で平和な日本を創りたい」

 

その意志が育ったのが

伊豆だった

何にもない

けど

新しい日本をつくろうという意志が

確かに

そこから

はじまっていた。

 

頼朝は後に

壇ノ浦の戦いで平家を滅ぼし

その後明治維新が起きるまで続く

日本オリジナルの

幕府という新しい仕組みを創り上げた。

 

実は頼朝は

その鎌倉幕府を創建するために

兄弟を殺している

源義経が有名だ

義経はヒーローとして描かれている一方で

頼朝は冷酷な人柄として描かれていることが多い

しかし

その背景には

苦渋の決断があったのではないだろうか

 

兄弟の死を悲しまない訳がない

でも、日本の未来を考えた時に

兄弟でも

殺す

 

頼朝は

どこまでも深く

どこまでも広く

日本のこれからを

観ていた

愛の大きな人だったんだと

思う

 

そうして

その意志は

何百年のときを経て

今へと

受け継がれていく

 

私たちは今

何を感じるだろうか?

 

その

伊豆にやどった小さな火が

ドドドドーンと

再び燃え上がるかどうかは

私たちの

これからの選択に

かかっている。